SEも人間だけれども
最近読んだ本をご紹介。
前に先輩に借りたけれどなかなか手をつけずに放置してあったものを、
最近になってようやく読みました。
オブジェクト指向開発を行うプロジェクトチームの様子を、
小説風に描いたものなので、とても読みやすかった。
- 作者: SRAオブジェクトモデリングチーム,土屋正人
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2003/05/22
- メディア: 単行本
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ウォーターフォールで実施して失敗し、
社外のオブジェクトモデリングチームを迎え入れ、
RUP(ラショナル統一プロセス)を適用して、
その後紆余曲折ありながらも無事に終わるまでを描いている。
小説風に書かれているので人間の心情なども不必要なくらい描かれていて、
恋愛話なども登場するというなかなか面白い本です。
その中でも、失敗して落ち込み自信をなくすPMに向かって、
専務の言った言葉が印象的でした。
「それはそうだよな。それが普通の人間の考えることだ。
しかし君は今を生きているんだ。もしもいま、君が不安を感じるとしたら、失敗がまた起こるんじゃないか、と未来を考えすぎている。もしもなにかに悔やんでいるとしたら、君はもう戻れない過去について考えすぎている。
君が生きているのは、いまなんだ。過去はいまを生きるための知恵だ。未来はいまを楽しむための夢だ。いまに集中することだ。まだ終わったわけではない。大事なのは、ここから、これから、どうするかだ。わかるか」
熱い、熱すぎます専務。