Joel on Softwareを読んだ

掲題の本を読み終えました。元マイクロソフトでプログラムマネージャーとしてExcelの開発をしていた有名人のようです。この本自体はだいぶん古く、内容も2000年前半に書かれたもの。けれども色々と納得させられました。

Joel on Software

Joel on Software

とても共感できました。アーキテクチャや方法論を語るだけの上の人たちに対して「うんうん、なるほど。それは素晴らしい。だから僕の邪魔はしないでね。」というような感じであしらって、自分は現実の問題に目を向け、そして動くモノを作り出していくという、とても現場目線なのです。
ともすれば、メディアに登場するいわゆるバズワードなんかに踊らされて物知り顔で抽象的な概念を語っていれば、なんだか賢そうに見えますが、それを具体化できなければ何の意味もないことなのです。そういう意味では、コードこそが唯一絶対なのだと思ってしまいそうですが、著者は設計の大切さを語っています。コードを書く前に必ず、手書きでもなんでもいいので機能仕様書を書く。そうすることで、コードを書いてから「やっぱりこっちのほうが良かったな」という修正の手間を大きく削減できるから。プログラムを書き換えてテストし直して、なんてやるよりも紙に書かれた1行を書き換えるだけで済むほうが楽なので。
あと、読んでて思ったが、やっぱりマイクロソフトは凄い。