GO TO 鈴鹿

完璧なレース運び、
圧倒的な速さ、強さ、
ライバル、アロンソのリタイアで、
チャンピオンシップもぐっと近づく、
聖地モンツァでの優勝を飾った、
ミハエル・シューマッハが、
レース後の会見にて、
モンツァを走るのはこれで最後」とし、
今シーズン限りでの引退を表明した。
報道を聞いて、
おそらくそうなるだろうと思っていたけど、
その言葉を聞いた瞬間、
涙が出た。
F1を見始めて15年、
色々非難を浴びることもあった彼だが、
僕は強い彼が好きだった。
アイルトン・セナ亡き後、
F1を牽引してきたのは間違いなく彼だったし、
低迷していたフェラーリを再建したのは、
誰あろう、彼を置いて他にはいない。
ブリジストンタイヤを履くフェラーリと彼の走りは、
日本人の我々にも誇りを与えてくれた。
F1史上最多の7度の世界チャンピオン、90回の優勝、
記録にも記憶にも残るドライバーであることに、
異論の余地はない。
ミハエルの駆るフェラーリのエグゾーストノートを、
生で聞くことのできる最後の機会、
鈴鹿へ行かない理由はなくなった。