国産オープンソースのロールモデル

各社、これまで自社の財産として閉じていたものを徐々に公開しだしました。
また、オープンソース企業を買収する動きなんかもでてきています。
全部が全部がいいとかどうとかは分かりませんが、オープンソースの持つ意味とかが変わってきていて、ビジネスにかかせないものになりつつあるのかなぁと思います。
国産のオープンソースプロダクトで有名なものと言えば、先のエントリにも登場したMatzさんのRuby。世界中で使われており、今後ますます利用実績も増えていくのだと思います。
あとは、まだ国内中心だけれども、ひがさん筆頭のSeasar2。最近もSAStruts+S2JDBCでサンプルアプリ作ったりしてみましたが、ひがさんも強調されているサクサク感があり、感動しました。
(いまだにJava 1.4+Strutsで開発しているというのもあって)


オープンソースという広い枠組から言うと、ちょっと業界は違いますが、TOPPERSプロジェクトはかなりうまくいっているパターンではないかと思います。
詳しくはTOPPERSプロジェクトのサイトを御覧いただくのが間違いないと思います。
http://www.toppers.jp/index.html
TOPPERSは業界のデファクトスタンダードであるμITRON4.0仕様に準拠したオープンソースの組込みシステム向けリアルタイムOS
当初は大学の研究室で先生と生徒によって、すでに枯れた仕様であるμITRON4.0の決定版OSを作るべく進められました。
その後、業界の各社がプロジェクトに参画したり、成果物であるTOPPERSカーネルを使用した製品が開発されたり、産学の連携がとてもうまくいっているように見えます。


これを見る限り、少なくともエンベディッドな分野ではオープンソースをキーに産学連携がうまくいってるように思えますが、エンタープライズな分野ではまだこういった事例は(日本では)少ないんじゃないでしょうか?そんなのは必要ないってことなのかしら??まぁ産学連携こそが正しき道だと説くつもりはありませんが、あってもいいんじゃないかなぁと思ったりします。