ホンダの撤退

ミハエルシューマッハを実に7回(ベネトン2回、フェラーリ5回)の王者に導いたブレインが、ロス・ブラウンという男です。F1で勝つためにはただドライバーが速いだけでは勝てません。きちんとマシンを作り、勝てる戦略をたて、それを忠実に実行できるドライバーがいてこそ勝てるもんです。(まぁこれだけではありませんが書くときりがないのでこれくらい)。フェラーリで5連覇を成し遂げられたのはまさにこれがすべて揃っていたからでしょう。
シューマッハと共に戦ってきたロス・ブラウンシューマッハの引退後、今シーズンはホンダに加入しシーズンを戦ってきました。今年度のホンダの成績は見ての通り。でもこれはロス・ブラウンの力がなかったからではありません。シーズンを戦う大事なマシンは、開幕前に出来上がっているからです。彼が加入したのは今年。なので本当に楽しみなのは来シーズンでした。棚ぼたの優勝ではなく、優勝争いをするチームになれていたのではないでしょうか。頑張ってアロンソを連れてくれば、その可能性はさらに高かったと思います。
結局のところ、ほとんど結果を残せないまま第3期を終わることになりました。昔の強かったホンダを見ることはできないまま。フェラーリメルセデスルノーBMWトヨタにですら負けた印象です。期待していただけに本当に残念です。
来季、鈴鹿でのレースは予定通り開催されるそうです。またしっかり準備をして第4期、戻ってきてほしいと思います。