松井MVP

何を隠そう、僕は松井秀喜という野球選手が好きだ。スポーツ選手の中でも一番にあげていいくらいに。
どこがかというと、野球に取り組む姿勢であり、プロフェッショナルとしての姿勢。
何より、彼はあれだけの強打者でありながら記録などにはこだわらず、チームのためにプレーをする。これはやはりあの甲子園の5連続敬遠があったからではないだろうか。自分一人で野球ができないことを若い頃のトラウマとして知っている。
そして野球という自分の仕事に愚直に取り組む。
正直、イチローのように哲学的な、ある種境地に達したようなところは感じない。しかし彼もまたストイックに来る日も来る日もバットを振り続ける。アメリカに行ってもその姿勢は変わらず、オフの日だろうと振り続ける。あれだけの実力、実績のある彼が。それは自身の向上心というよりかは、チームの一員として自分の仕事を100%するための準備なのだと想像する。
そんな彼がアメリカに渡って7年、ついにMLBの頂点に立った。文句のつけようのないMVPという称号とともに。
最近はケガにも悩まされていたので、彼の活躍は本当に嬉しい。
今年はWBCに始まり、本当に野球の面白い年だった。