もしドラ

甲子園の時期というのもあってか今大人気のこちらを、先輩にお借りして読みました。

とある弱小高校野球部のマネージャーになった主人公が、経営学の父とも言われるP.F.ドラッカーの『マネジメント』を読み、野球部の組織改革を行い甲子園を目指すという、一風変わったお話です。
部活のマネージャーと企業のマネージャー。確かに同じ単語なのにこうも意味が違うのは、ただの先入観なのかもしれないというところに目をつけた著者は、放送作家AKB48のプロデュースもしたという方なのでとても読みやすく、組織が目指すこと、そのために実践すべきことをドラッカーの言葉から引用して教えてくれます。

最近はこれを読む高校野球部マネージャーが増えているらしい。言うは易し行なうは難し。文面をそのまま読んで「手段」にだけとらわれると効果はないので、目的、意義を理解し、手段はそれぞれのチームに合わせた形で構築していくことが必要です。でも若い柔軟な頭で色々考えてやってみることはそれはそれで思い出にもなってよいのかなぁと思います。

僕が部活のキャプテンのときは、競技こそ違えど”野村ID野球”の全盛だったので、それに感化された顧問の先生に「データを取れ」と言われたのを思い出した。結局、何のために取るのか、そのデータをどう活かすのかがないままただ取っただけだったのでそれっきりに終わったのだけれども、最初から目的、目標を明確にし、まさしくきちんとマネージメントできていればまた違った結果があったのではないかと思います。

こ難しくもなくすぐ読めるのでお勧め。