金スマ

普段観るわけではないのだけれど、先週、今週で戦場カメラマン渡部陽一の特集をやっておりました。普段バラエティで見る彼とは違う、本当の職業である戦場カメラマンとしての渡部陽一の素顔を垣間見ることができると同時に、世界のリアルを知ることができるよいものだったと思います。
番組の中で彼が語った言葉の中で印象に残ったのが、ある中学生の少女から投げかけられた質問「戦場カメラマンを辞めたいと思ったことは?」に対する答え。
「私は初めて戦地での理不尽な状況を目の当たりにし、一生をかけてこれを伝えていく覚悟を決めた」
彼の姿をテレビに見ても「何このおっさん?」と面白おかしく笑うような感情は一切湧いてこない。けれども彼の発言、その独特の雰囲気にとても優しいものを感じ思わずふっと頬が緩んで笑顔になってしまう。戦地でも被写体を笑顔にする彼独特のオーラは、「一生の覚悟」を胸に持っている男のオーラなんだろう。