ソーシャルネットワーク

今やその力は、一国の歴史をも動かすほどとなったfacebook、その誕生の秘密、創業者マーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品。ただし、完全ノンフィクションなドキュメンタリーというわけではなく、事実をもとに随処に創作を折り込んだドラマとしてとらえたほうが正しいようです。どの辺が異なるのかは分からないけれど、大筋はおそらく事実なんだろうということで感想を。
とても興味深く、最近一番観たかった映画なのでレンタル開始で早速観てみました。とても興味深いというか、世界中の人達とつながることのできるfacebookを作った人は、実は数えるほどしか友達がいないようなヲタクだったというのが意外。そして今や巨大なそのサイトを作った発端は彼女にふられたことが原因ということ、世界最年少の億万長者になった彼が得たものと失ったものを見ると、彼の純粋さに寂しさを感じずにはいられません。
一方で、当時既にMySpaceやfriendsterというSNSがあった中で、学生間のコミュニケーションに的を絞ったアイデアは素晴らしかったんだなぁ。確かに、学生のときは学生同士で色んな情報(特に、試験に関すること)をやりとりして、中にはほとんど話したことがないけれどそういうときだけ話をする人とかもいたなぁというのを思い出すと、確かにそこには需要というか、マーケットは存在していたんだなぁと思う。「すでにあるからそれを使う」というのは確かに間違ってはいないけれども、ある特定のドメインに絞り込んでサービスを行うことで開拓できるマーケットもある、ということだろうか。しかし、広告を出さずに収益をあげるというのは、いったいどういうビジネスモデルなのだろうかと気になって調べてみたら、今は広告事業もやっている模様。ポイント(仮想通貨)による収益もあるようだけれど、詳細はイマイチ分からない模様。
なお、劇中の最初の方に登場するプログラム風景。字幕ではPerlというのは出てきたけれど、英語ではPHPというのも聞こえたような気がした。画面を観るとデスクトップはKDEだったのでOSはLinuxで間違いないけれど何かまでは分からなかったなぁ。