大吉さん、骨折。

大吉さんが骨折してしまいました。
前足の橈骨(とうこつ)というところの亀裂骨折。
幸いにして、完全に折れていない(いわゆるヒビの状態)ことと、年齢による骨の成長度合いなどから、手術はせずにギプスでくっつくのをまつことになりました。

僕の不注意であり、僕の責任であるので思い返せば後悔しきり。妻や家族たちは励ましや慰めの言葉をくれて本当にありがたいことでした。
人生何事も、起こってしまったことを嘆いても始まらず、それを乗り越えて前に進んでいかなければならないことは重々承知です。
クヨクヨしても始まらないし、「次はどうすれば同じ事を防げるか」ということを考えていかなければならない。
頭では分かっていても心がまだうまくシンクロしてきません。ギプスをつけて片足でヒョコヒョコ不自由に歩く大吉さんを見ると心がえぐられる思いです。大吉さんはもちろんそんな心境を察することはなく、ただいつも通りの愛嬌ある顔で見つめてくれるので、その気持ちはなおさらです。
とにかく僕にできることは完治するまで大吉さんをきちんとサポートしてやることだと思います。
完治にはおそらく1ヶ月半〜2ヶ月程度とのことで、もう一度大吉さんがこれまでのようにちょこちょこと我が家を歩き回る姿を見る日を楽しみに、1日も早い回復を祈りたいと思います。

とんだクリスマス連休になった事の発端を、決して傷を舐めて欲しいとかそういうことではなく、自身のライフログとして書き連ねておこうと思います。


美容院に髪を切りに行き、そのままブラブラと電気屋さんなんかを見て帰宅。夕飯を食べた後、「よーし、散歩行くか」と夫婦で散歩に連れ出しました。最近、夜寝るときもケージの外に出しているのですが、前日は落ち着いて寝てくれなかったので、少し多めに散歩して疲れさせようと考えました。
いつも通りの散歩コースを終え、そのままの勢いで「じゃあもう少し行くかいなー」と延長コースを大吉さんと一緒にダッシュ。ちょっと疲れたので止まって、妻が追いつくのを待ちます。妻がすぐそばまで来た瞬間、僕の足元で「ギャンギャンギャンギャン!!!!」と泣き叫ぶ声。一瞬妻の方に視線をやった瞬間、前にいたはずの大吉さんがピョンピョン跳ねた勢いで、おそらく僕の足元のあたりにいたのだと思います。そしておそらく、僕の踏み出した足が大吉さんの足を踏んだのだと思います。正直、靴から感触が伝わってくるわけでもなく周りも暗いのですが、その瞬間、僕はそう判断しました。もしかしたら、踏んだというより、足の部分を蹴るような形になってしまったのかもしれません。今思えば「あとせめて2cm外にずれていたら」と思わずにいられません。いずれにしろ、リードを握っていた僕の責任です。
ちょっと足を踏んでしまうようなことは過去に数回あったのですが、一言「キャン!」と言う程度でした。今回のように泣き叫ぶ声を聞き、足を地面に付けられない様を見た瞬間、「折れた」と思いました。

ポメラニアンは元々骨の細い犬種で、弱い子だとソファから降りただけで両足骨折、なんてこともあるそうです。今回は落ちたわけではありませんが、僕が踏んだのだとしたら相当な負荷がかかったはずです。痛いと思って逃げようとして抜けずに・・ということも考えられます。
いずれにしろそれまでの楽しい散歩が一転、ただごとじゃないので慌てて部屋へ戻り、救急で診てもらえる病院へタクシーで直行。レントゲンではっきりと折れているのが分かりました。「明日、手術しますので10時に来てください。この子は一晩預かります」ということで、大吉さんが我が家に来てから初めて、大吉さんのいない夜を過ごすことになりました。

翌日、バイクで病院へ向かうと、昨夜と違う先生(昨夜は担当医の方、今日は院長先生)が迎えてくださり、開口一番「あ・・、もう連れて帰れますけど・・」と。一瞬状況が理解できないような顔をすぐさま読み取っていただけたようで、その後、「手術はせず、ギプスで治す」という説明をしてくださいました。説明を聞き、「キレイに治りますか・・」と不安を相談すると「まず大丈夫です。まっすぐ、びっこをひくようなこともないと思います。」と心強い返事に少しだけ救われた気がします。その後はいったん家に戻り、クレートを持って再度病院へ出向き、見ず知らずの場所で一晩を過ごして寂しさ全開の大吉さんを連れて帰りました。
帰ってきてからは安静にできるように狭いケージに移し替え、動き回ることができないようにしています。
今後は1週間に1回レントゲンを撮り、骨の成長度合いを確認していくそうです。万が一、うまく骨がくっついてくれないような事態が起きたときはそのときまた手術を考えましょうということでした。

今回、本当に不測の事態により、クリスマスから大吉さんの1歳の誕生日まで続くはずだった楽しいイベントもケガをして迎えることになってしまいました。「これもまた、自分の人生」と素直に受け止めています。
帰ってから少しだけ抱っこをして、あとはケージの中でおとなしく寝かせています。大吉さんもいつもみたいな元気はまだないようで、ちょっと起きては寝て、を繰り返していますが、少しずつ元気を取り戻していってくれると信じています。