犯人に告ぐ

これまた名作に出会いました。
先日、近くの古本屋で見て初めて知りましたが、かの伊坂幸太郎さんや福井晴敏さんらも賛辞を送り、豊川悦司を主演に映画化もされている本作は、単行本、文庫版もベストセラーとなった作品だけに、今さら僕がその内容を紹介するまでもないのかもしれません。

犯人に告ぐ

犯人に告ぐ

連続殺人事件の解決に、TVというメディアを使って挑む刑事と、その姿勢に徐々に反感を強める周囲の人々、犯人探しの面白さもさることながら、やはりこの作品の魅力は主人公と彼を支える人々にあるのではないかと思います。
妻に図書館で借りてきてもらって読みましたがはまってしまって、ちょっと寝不足になるくらい夜も読んで一気に読み終わり。ラストシーンは泣けました。
同じく名作だった東野圭吾さん、宮部みゆきさんの作品のようなミステリとは少し違い、真山仁さんのハゲタカを読んだ時のような面白さに似ているように思います。映画版の豊川悦司も主人公のイメージに合っていると思われるのでぜひ観てみたいと思います。
犯人に告ぐ。今夜は震えて眠れ。」