ゲゲゲの聖地巡礼

先週、法事で舞鶴に帰り、無事に祖父の3回忌をすませた翌日から、うちの両親と我々夫婦の4人で旅行に行ってまいりました。行き先は鳥取県米子近辺。目的は”ゲゲゲ”の聖地巡礼です。
用意周到な父が色々と準備をしてくれて、いざ出発!したはいいけれど、実はその準備をした地図なんかを忘れてすぐに引き返したことは、見送ってくれた方々はあまり知らないかもしれません。

鳥取県安来市足立美術館

舞鶴から高速1000円の恩恵を受け、高速でおおよそ4時間と休憩いれてもう少し。まず向かったのは鳥取県安来市。その前に、途中のSAで食べたお蕎麦のコシのなさ、もにゃもにゃっとした粉っぽさに母と二人驚愕したことは記録として留めておきます。

さて、安来の目的は、現在NHKの朝の連続テレビ小説で絶賛放映中「ゲゲゲの女房」の実家を訪ねることです。
ゲゲゲの女房ゲゲゲの鬼太郎でお馴染み、水木しげるさんの奥さんです。ドラマでは松下奈緒さんが演じておりますね(水木さんは向井理さん)。鳥取県安来市はどじょうすくいの安来節で有名なところですが、同ドラマのヒットもあって、また一つ観光資源を手に入れたわけで、実家のある大塚町というところまではのぼりが立ち並び、誘導してくれます。
しかし実家のあるあたりはごくごく普通の集落のようなもので、特に観光地であるわけでもない。田舎なので気のいいご近所さんが訪れる観光客に色々と世話をやいてくれますが、いかんせん田舎なのでみんな人が良すぎるようで、せっかくのチャンスにもお金を落とさせるシステムを考えられなかったのか、駐車場も無料、見学も無料というところにどこかほのぼのとしたものを感じます。なお、実家では家のご主人が実際のゲゲゲの女房のことからドラマのウラ話まで、慣れた口調で聞かせてくれます。

次に向かったのが足立美術館ミシュラングリーンガイドにて、山陰地方唯一の三ツ星を獲得したという日本庭園が見物です。山陰地方という縛りにプライドを感じます。

宿泊

宿泊は皆生温泉かんぽの宿。4人で夕食を楽しみ、温泉でゆっくりし、マッサージ機を占拠し、カラオケを終了時間まで楽しみました。

鳥取県境港市水木しげるロード


鳥取県境港市といえば、水木しげるさんの故郷であり、全長800mの商店街にブロンズの妖怪像が立ち並ぶ「水木しげるロード」が有名です。朝10時に現地入りし、実に4時間半かけて1往復しました。

妖怪と聞くとおどろおどろしい雰囲気ですが、像自体はとても小さく、水木先生の描く妖怪そのもののユーモラスさもあって、どこかかわいさを感じるものばかり。一緒に写真に写っているのは、夕方頃に家にやってきてお酒を飲んでぐうたら過ごすというだけの妖怪「ぬらりひょん」。実写映画では妖怪の総大将として登場しましたね。

水木しげるロードでは細かいところでファンを喜ばせてくれるモノがあります。写真はトイレのマーク。鬼太郎、猫娘、車椅子のは目玉のおやっさんです。他にも、街灯のみならず、タクシーの屋根についているのが目玉のオヤジだったり、鬼太郎列車が運行されていたり。商店街の中のお店も店ごとに工夫されていて、その中の一つ、酒蔵にある無料休憩所の中には、お酒を作る工程を説明したミニチュアが置かれており、妖怪がお酒を作っていました。各妖怪の紹介も記載されているのですが、その中にこんなのが・・・。

出現地にご注目ください。妻の・・実家・・・!?
水木しげる記念館や妖怪スタンプラリーなど、特別好きじゃなくてもとても楽しめる水木しげるロードを歩きながら、かわいらしい妖怪やその紹介なんかを見ていると、妖怪は教訓だったり、自身の弱い心を映したものだったりするんじゃないかと思えてきて、とても身近に感じることもできます。
境港市は港町なので日本海の海の幸も新鮮、羽田から米子空港までもわずか1時間ちょっとなので(米子空港から境港までもすぐ)、国内旅行にはお勧めです。
最後に、水木しげるロードで見たものですが、多分これは妖怪かもしれません。