ほこ×たて

フジテレビで月曜23時過ぎに放送されているこちらの番組↓
http://www.fujitv.co.jp/hokotate/index.html
以前も一度あったのだけれど、日曜のお昼とかに再放送をしていることがあり、たまたま先週それを見ていたら、ドリル対金属の戦いをやっておりまして、その内容に夫婦で大興奮。
番組を簡単に説明すると、矛盾が意味する言葉の通り、ある分野において絶対の自身を持つ両者が、その対戦相手を知らないままに相対し、職人魂、プライドをかけて真っ向から対決をするという番組です。もの凄くゆっくり動ける人VS人の動きを検知するシステムの対決なんかは爆笑を誘って面白かった。
そんな番組の原点とも言えるのがこの、何にでも穴を開けるドリルVS絶対に穴の開かない金属の対決。金属を作ったのは日本タングステンという九州の会社の若干29歳の若者。彼が自身を持って送り出すのがNWS超硬合金。
過去2回は、通常の工場にあるような加工用のドリル。大手メーカー相手ということで幾分緊張し、対戦相手の従業員が見守る中で2度に渡り挑戦者を退けたその勇姿に、一躍、鉄鋼界、材料界のヒーローとなったわけでありますが、その金属が今週、3度目の挑戦を受けました。普段は寝ている時間にも関わらず、夫婦でTVに釘付けになったわけであります。
今度は、ドリルというか、重機。地面に穴を開ける用のドリルが相手です。ドリルの回転で穴を開けるだけでなく、上下の打撃によって金属に傷をつけ、そこからドリルで穴を広げていくという何ともワイルドな方法に、さすがに今回はダメではないか…という思いもよぎります。人の良さそうな青年が単身相手の会社に乗り込んでゆく様は、応援せずにはいられない心境を覚えるわけですが、さすがに今回は相手が悪かった、これはもしかしたらついに穴が開くのかも…そう思っていました。結果は、3度目の勝利。視聴者が固唾を飲んで見守る中で、おそらく彼だけは勝利を確認していたのでしょう。
対戦前に相手のドリルを確認した彼。最初に目にした重機の物々しさに、一瞬感じたであろう焦りは、ドリルを見た瞬間に勝利への確信に変わったようで、確認して一言「絶対に穴は開きません」。
相手のドリルも硬合金。同じ金属同士がぶつかれば、当然より硬い方が勝つ。相手のドリルが硬合金であると分かった瞬間に、自分たちのもののほうが硬いことを確信して出た言葉だったのでしょう。事実、対戦後の相手のドリルは、自ら行った打撃、回転により、自らがボロボロになるという結末を見たわけです。
さてそんなNWS超硬合金ですが、実際にそんな硬い金属が何に使われているのか、用途は不明。。